準備を万全にすることが転職の鍵
高齢化が進行し、需要が高まる一方の介護業界ですが、需要と供給の不均衡はよく指摘されているところで、それだけに、個々の施設の現状を見極めることが大切です。転職活動に当たっては、まず知識を習得するところから始めるのがよいでしょう。
介護職の入り口資格「介護職員初任者研修」は、週一回の通学で、三か月半もあれば取得できるでしょう。座学と実習の二本立てで、介護職に関する基本的知識を学べます。無資格で就職して、働きながら学校に通う人もいますが、時間のやりくりが大変ですし、無資格者の初任給をやや低めに設定しているところもあります。そのため、あらかじめ資格を持っておく方がいいでしょう。
無事資格を取ったら、どこかの施設でボランティア活動をして、現場の実務や職場の雰囲気などを実体験することをお勧めします。ネット上には情報があふれていますが、体験してみないとわからないことはたくさんあります。物ではなく人が相手の仕事ですから、コミュニケーション能力が問われます。自分にそのような職業適性があるのか否か見極める期間として、ボランティア活動は有効です。
人に喜ばれることにやりがいを見出し、ぜひやってみたいという気持ちになったり、逆に、自分が想像していた職業像との違いに戸惑うかもしれません。さらに大切なのは施設ごとの忙しさの違いです。中でも特別養護老人ホームは入居希望者が1000人以上という施設も珍しくなく、業務も多忙を極めます。
研修なしで新人をいきなり現場に放り込んで潰してしまうようなところもありますから、事前情報はしっかり収集して、万全の準備をしておきたいものです。
最近のコメント